人を集めるということ

スゴロクゲームには決まって「振り出しに戻る」がある。

今日、新人さんが辞めていった。

外は穏やかな陽気に包まれて、春が戻ってきたように感じられたが、新人さんは帰ってこなかった。

仕事が想像以上に難しく、自信を無くしたのだと。
まだ始まったばかりだというのに…

今回、募集・採用・育成を担当した私にとってはまさにスゴロクの「振り出しに戻る」だ。

やれやれ、またやり直しだ。



ゲーム上で「振り出しに戻る」は大いに盛り上がるイベントだが、

現実の世界で起きる「振り出しに戻る」は結構ココロのダメージが大きい。

「振り出しに戻る」はスゴロクを振る前、すなわちスタート地点（ゼロ）に戻ることから、

それまでの努力が無駄になることを意味する。

本当に無駄になってしまったのだろうか…

そんな時、今年のNHK大河ドラマでも活躍の吉田松陰先生のこんな言葉に出会った。

自分の価値観で人を責めない
一つの失敗で全て否定しない
長所を見て短所を見ない
心を見て結果を見ない
そうすれば人は必ず集まってくる


よし、頑張ろう。

そう思える言葉だった。



「振り出し」ではない。

この言葉が自分の中にあれば。