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NHK大河ドラマの『花燃ゆ』 視聴率が悪いのは誰のせい? [日記]

しきりに今年の大河ドラマは視聴率が悪いと何度も記事が出ている。

ここまでの平均視聴率は12.4%

視聴率二桁割れが2回と低迷している。

『花燃ゆ』ってそんなに面白くないのか…。

僕はドラマをまとめて見るタイプなので、まだ第9話までしか見ていないのだが、

僕にはここ最近の大河ドラマの中では面白い方、いや久しぶりに見れる大河ドラマに思えるのだが…。



ここ数年の大河ドラマは視聴率を気にするあまり、役者や話題性だけに走っていた。(ように思うのは僕だけではあるまい)

歴史を通して何を伝えたいのか、どんな世界観を表現したいのかが不明瞭になっていた。

視聴率は取れていても、物語性やメッセージ性が何も感じられない大河ドラマはみるに堪えず、

いつも桜が咲き第2クールの新ドラマが民法で始まる頃には、溜まった録画を消していたのだ。



ちなみにこの10年で1年通して大河ドラマを見切ったのは2007年の『風林火山』と2010年の『龍馬伝』のたった2つだ。

平均視聴率は『風林火山』が18.69%、『龍馬伝』18.72%だった。

その前後に平均視聴率20%越えをした『功名が辻』『篤姫』『天地人』などがやっていたが、僕にとってはイマイチだった。

どうやら平均視聴率と僕がドラマに求める内容とは食い違いがあるようだ。



今回の『花燃ゆ』は幕末の動乱期に生きた吉田松陰とその塾生をその傍らで共に生きた妹文の目線で物語が進行していく物語だ。

物語の初めは、吉田松陰の志や熱量に振り回されながらも懸命に松陰を支える家族の姿や気持ちが丁寧に描かれている。

時間を贅沢に使える大河ドラマならではの魅力だ。

また、松陰が松下村塾を開く下りでは、長州萩の若者のそれぞれの葛藤を松陰が組み上げていくやり取りには、松陰や若者の魅力を存分に引き出しており、作り手の世界観を楽しむのに足る作品になっていると思う。

幕末を扱った物語は多く、この先の展開はオーソドックスなものにならざるを得ないが、そのストーリーの中で大河の柱となるメッセージを貫き、重厚な世界観を表現できるかがポイントになってくる。

視聴率に惑わされることなく、大河ドラマ王道を全うしてもらいたいものだ。

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