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新幹線火災はいつもの避難方法が通用しない? [雑感]

新幹線で起きた火災事件。

早くも火災発生時の車両内の映像がテレビで流れていましたね。

その映像では、車両から避難する乗客はみな口をおさえて身を屈めるようにして脱出してきていた。

僕がその場に居合わせたら、自分の家族が一緒だったら、落ち着いて避難できただろうか?

ふと、そんなことが頭をよぎった。






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◇想像以上に充満している煙

車内は煙が充満し、先も見えないほど。

中には逃げ遅れている乗客を助けようとする人の姿もあり、顔はすすにまみれていた。

映像をよく見ると、身を屈めるようにして逃げる乗客のその高さにも煙は充満していた。

高速で走る新幹線はその密閉性が高さが完全に裏目に出てしまっていた。



◇新幹線特有の換気設備が裏目に

新幹線の換気設備は床下についており、車内の空気は床下から外に出される仕組みになっているのだとか。

そうなると取り込む空気は上からとなり、車内の空気は常に上から下に循環していることになる。

換気設備が床下に取り付けられているのは、高速で走行する車両の重心を下に設定する構造になっているからだ。

密閉性に加え、車内の空気循環の構造が煙をあっという間に充満させる要因にもなっていたのだ。



◇一般の火災時の避難方法が通用しない

一般に火災が発生した時は、煙が上に充満することから、床下に這いつくばるように身を低くして避難すると僕らは教わってきた。

しかし、新幹線の場合、高い密閉性に加え、空気循環の構造から、煙はいち早く床下に充満してしまうため、

かえって、身を低くして逃げるスピードが遅くなるのは致命傷になりかねないということになる。

また、新幹線は時速270km前後で走行しており、緊急停止を始めてから止まるまでに、3分はかかるといわれている。

車外に逃げることが難しい以上、いち早く、現場からできるだけ遠くに避難すること以外に助かる道がないのだという。



◇パニックを避けられない構造上の盲点

災害発生時、何より怖いのはパニックだ。

乗客がパニックに陥り、二次災害が出てしまう恐れもある。

しかし、今回のように逃げる手段ができるだけ離れた車両への避難しかない場合、

状況がわからない時点では混乱は避けられない。

"狭い通路を急いで避難するしかない"という構造上どうしようもない弱点が新幹線にはあるのだ。



◇新幹線独自の避難方法が必要

JRでの避難訓練はもとより、火災発生時、乗務員だけで、避難誘導ができるとは思えない。

新幹線独自の避難方法を記したマニュアルを座席に備え置くとともに、

訓練の映像や乗客がすることなどを広く周知する必要がある。

乗務員のほかに、誘導専門の人員を配備することももしかしたら必要なのかもしれない。



いずれにしても、現状ではカバーできない盲点がみつかった今、JRの今後の対応に注目があるまることは避けられない。


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