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サルでもわかるギリシャ危機 EUとギリシャの問題は世界の縮図? [雑感]

こんばんは!

いよいよ明後日に迫ったギリシャの国民投票。

なかなか日本人には理解しがたいギリシャ国民の心理ですが、EUの提示する財政緊縮案に反対か賛成か…。

ギリシャ国民がどういう結論を出すのか気になりますね。

ここにきて、銀行休止に急速に不安心理が広まったギリシャ国民の間では、

EUの提示する財政緊縮案に賛成する声が増えるなど揺れ動いているようだが、

そもそもなぜギリシャはここまで追い込まれたのだろうか?






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◇開き直るギリシャの言い分にも正義がある

問題の根源はEUが抱える矛盾に起因するのだという。

EUに加盟する国々ではユーロという共通通貨を使用しているのは僕でも知っている。

ギリシャはEUに加盟する前は、ドラクマという通貨を使用していた。

通貨は輸入が増えれば安くなり、輸出が増えれば高くなる。

ギリシャでは生活に必要な機械類は輸入に頼っていたためドラクマが安くなるが、

そのおかげで世界中から訪れる観光客が増えることにより貿易収支のつりあいが取れ、

通貨価値が安定することとなる。

しかし、EUに参加し共通通貨を使用することで通貨安の観光客の増加の恩恵にあずかれなくなったギリシャは、

EUの経済弱者として搾取されるのみとなってしまった。

観光と農業以外に主だった産業のなかったギリシャに対抗する術はなく、

国が統計データを粉飾するという前代未聞のギリシャ危機に陥ったのだという。

EU経済に弱者を救済する仕組みはなく、現行はドイツの一人勝ちだという。

搾取するだけして、救済がないのは運命共同体が理念のEUの精神に反するだろうというギリシャの言い分もわからぬでもない気がしてきた。


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◇ギリシャのデフォルトはEU共同体にとってはテロに等しい

このままギリシャがデフォルトするとギリシャ自身が困るのは当然だが、EU側も困るのだ。

特に一人勝ちしているドイツからすれば、現状に亀裂を生じかねない事態は避けたいところだ。

なぜならギリシャを見捨てれば、ギリシャ同様にEU内で経済弱者として苦しんでいる国々は希望を失うことになるからだ。

追い詰められたギリシャがどうせどちらを選択しても苦しいのなら、今までさんざん搾取し続けたEUを道ずれにとテロ同然の考えにいたっても不思議はないのだ。



◇ギリシャとEUの関係は世界の縮図?

そう考えると、ギリシャのデフォルトと世界で起きているテロはあまり大差ないように思える。

資本主義の強国が市場を求めて発展途上国に進出し、

自分たちの都合のいいルールをこしらえて世界を動かそうとした結果、テロが生み出されたように、

EUの弱肉強食化した経済構造で弱者となったギリシャが異を唱えているのだ。

ただ、EUの矛盾に対し大きな声を上げたのが、弱者だっただけのこと。

それもやむに已まれず…。

まさに今の資本主義中心の世界の縮図がEUの中で起こっている。

どんな強国でも「テロには屈しない」と宣言しても、テロを撲滅するには至ってない。

強気にふるまっているがEU側もまたギリシャ同様に追い詰められているのかもしれない。



いずれにしても、ギリシャの国民投票の結果、危機を回避できるかもしれないが、

恐らく問題を"お互いに"先送りするだけになるだろう。



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